大分市常行のプライベートな墓地の先祖供養塔の設計である。

世代の違う先祖たちが共に供養されるため、家系の象徴である家紋を中心に考えた。家系の歴史は鎌倉時代に遡るため当時建立されていた板碑を原型とし、過去の地域の家業であった刃物をモチーフとした。また先端はクフ王のピラミッドの角度を正確に反映することとしその普遍性を内包するとともに、各部分を五輪塔になぞらえて構成し、全体も形は末広がりとした。また花入は水盤とし、木花を活ける時に向き合う碑との精神的な対話を誘導することにした。素材は地元で昔からこの地域で墓石に使われてきた安山岩である唐津石を用い、モノリシックかつシンプルに表現した。


象徴と普遍性、そして幾何学という自然と対峙する形態により将来にわたり普遍的な祈りの場を生み出せたと思う。

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