東京都心マンションのスケルトンリノベーションである。

既存の3LDKの間取りを生活に合わせ機能別に整理、再配置して部屋を貫くその隙間を4本の動線とし、視覚的に複雑な回遊性を作った。動線は専有区画いっぱいの視線を確保できるよう配置し、街の「道」に見立てた。

多くの「道」の建具の開閉や各部の照明の点灯で視線や機能に変化をあたえ、季節や時間に応じた生活を営むことができるように、そのシーンを想定しながら設計した。また、床仕上げは機能別に整理し、「道」を強調できるように割り付けた。内装は白いラーメン構造のスケルトンに各部分が家具としてはめ込まれたように色彩計画をたて、できるだけシンプルな飽きのこない素材選定、シーンをめざした。


住人が行き来し見えがくれする小さな街には各機能がスーパーインポーズされ、寄道や立寄りなどによる発見や会話が生まれるシーンが生活の中で生じると思う。

PROFILEprofile.html
PROJECTproject.html
CONTACTcontact.html
NEWSnews.html
IMPRESSIONimpression-1.html
PHOTO ▶project-2017-1-1.html