東京都心部のマンション部分改装である。

コストバランスやキッチンへの動線を考慮し、残す部分と改装する部分とを明快にして設計した。

施主の多彩な美術コレクションを飾るスペースを確保するため、収納、飾棚、飾縁、ニッチなどをシンプルにまとめ、天井素材を壁と異素材とすることにより大きな壁面をつくり展示壁とし、窓の景色も切り取られた壁面展示の一部となるよう高さ関係のデティールや壁際の納まりを工夫した。また窓台や床台下部を画庫として有効に配置することにより、収納、展示の奥行きを増した。仕上げは左官や木を多用することにより、飽きのこない「器」を設定し、シンプルな中にも四季を感じる展示ができるよう、そして生活に美術がとけ込むように距離感や素材感、生活感とのバランスを大事に考えた。

家具や美術品が生活の中で人とほどよい距離を保てるよう、そして家具も「衣替え」により数種のレイアウトができるよう選定、配置設定した結果、生活に奥行きがでたと思う。


同居の猫も快適な生活を楽しんでいるようだ。

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